トルーマン・カポーティ著 ・小説「ティファニーで朝食を」に出てくる聖クリストファーのメダル

今回は、トルーマン・カポーティ著 ・小説「ティファニーで朝食を」に出てくる「聖クリストファー」のメダルについて解説をしていきます。

作中に出てくる聖クリストファーのメダル

まず、こちらが80-90%の確率で作中に出てくる聖クリストファーのメダルです。=当時販売されていたモデルの物。

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国内の中古市場では、ティファニーの聖クリストファーのメダルと言えば、シルバー素材に中心のデザイン部分にのみ18Kメッキがされているのが流通されていますが、それは比較的新しい部類のものです。
といっても、80年代以降の物なので希少性もあるのでヴィンテージに該当すると思っています。

さてここから、このメダルを掘り下げていきましょう。
作中では「聖クリストフォロス」と書かれていますが、「聖クリストファー」とこちらの記事では記載します。

作中で聖クリストファーが出てくるシーン

本書では、大きく3回に分けて聖クリストファーのメダルが出てきます。
引用元 : 新潮文庫 「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティ 著 / 村上春樹 訳

1. P.95

僕も彼女へのプレゼントを持参していた。小さなもので、それをポケットに入れていた。

「大したものじゃないんだ」、実際にそれは大したものではなかった。ただの聖クリストフォロスのメダルだ。でも少なくともそれはティファニーで買い求めたものなんだ。

2. P.160

「もうひとつお願い。私の部屋をひっかきまわして、あなたがくれた聖クリストフォロスのメダルを見つけておいて。旅行にはそれが必要だから」

3. P.162

「僕はホリーの逃走用荷物をまとめた。聖クリストフォロスのメダルまで見つけ出した。」

当時の価格帯と聖クリストファーの意味について

P.95で、主人公はホリーから350ドルの「四角い鳥かご」をプレゼントされ、金額に驚いていました。

当時(1943年=昭和18年)の350ドルを現代ドルに換算してみましょう。

約$5321.54です。

そりゃ高価ですね。
では、逆に聖クリストファーのメダルは幾らだったでしょうか。

これについては情報が非常に少ないのです。
戦中だったという時代背景からカタログを作っていなかったのかなとも考えてます。
そのため、この年代のカタログを手に入れることが難しく、その他の資料の用いての予測になります。

まず、メダルという物がティファニーで本当に売っていたのかという検証ですが、これは”Yes”。

例えば、このカタログは1913年のもの。

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ここに”Medal”と記載があります。
ちなみにこの時代は、ほぼオーダーメイドです。
といっても、クリストファーのデザインなど、宗教に属するデザインのものはオーダー内容も被ることが多かったのでメインデザインのところは量産です。

そして、価格について。
これは、70年代のカタログか1913年のもカタログの、どちらを参考にしようか迷ったのですが70年代のブルーブックにメダルが掲載されていません。
そのため、1913年のカタログを参考にしながら見ていきましょう。
恐らく、このScuplur Medalです。
Goldと書いてありますが、間をとって$3でみていきましょう。

1913年=$3
1943年の価値に換算すると=$5.24
2020年の価値に換算すると=$79.67

です。
主人公は、特別高給取りではなかったため、結構頑張ったほうなのかなと思います。

参考までに、1945年(昭和20年)の日本人の給与を調べてみました。

エリートの少尉:月給70円 = 現代 35,559円
叩き上げの軍曹 : 月給23円 = 現代 11,684円
女子動員学徒 : 月給30円 = 現代 15,239円
2等兵乙 : 月給6円 =現代 3,048円

また、1945年の$1=15円です。

ここで、いかにホリーが高価なものをプレゼントしたかということが分かりますね。

次に、このメダルの意味についてです。
ホリーは、「旅行にはそれが必要だから。」と言っています。

これは、聖クリストファーは、アメリカでは「旅のお守り」としての役割を持っているからです。
アメリカでは、車やバイクの鍵に付けたりしており、日本で言う「交通安全」のお守りと同等の扱いになっています。そのため、この製品は特別Tiffanyだけが販売していたものでは無いのが事実です。ググってみたら色々なメーカーから製造販売されており値段はピンきりです。
ちなみに安いものはデザインの顔の部分が潰れてたりで造形が悪いので推奨しません。

ヴィンテージティファニーの聖クリストファーのメダルが購入できるところ

「ティファニーで朝食を」の小説が好きな方でしたら、この小説を読んでみたら一度はこのメダルを買ってみたいと思ったことがあるかもしれません。

こちらの商品は、現在数量限定でStoresの方には販売しております。

参考LINK

  • http://tingin.jp/kyuyo_shi/gunjin-kyuyo.html
  • http://yasuma-guitar.com/ensouba.html
  • https://yaruzou.net/hprice/hprice-calc.html?amount=6&cy1=1945&cy2=2019

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